脂肪細胞の怖さ、知っていますか?

脂肪細胞は、アディポサイトといいます。これは体内のエネルギーを蓄えるという大切な役割を担う一方で、いろいろな健康問題にも関連しています。今日は、脂肪細胞の「怖さ」について考えてみましょう。

まず第一に挙げたいのは、炎症の促進というとんでもない悪さをするという点です。

脂肪細胞は、単なるエネルギー貯蔵庫ではなくて、アディポサイトカインと呼ばれるいろんなシグナル分子を分泌しています。これらは正常な細胞機能に干渉してきて、慢性炎症を引き起こす悪者です。慢性炎症は心血管疾患、2型糖尿病、一部のがんのリスクを高めるのです。

次に挙げるのは、ホルモンバランスの乱れというよく聞くやつです。

脂肪細胞はエストロゲンなどのホルモンも作っているのですが、体内の脂肪量が増えるとこれらのホルモンのバランスが崩れますよね。それが生殖機能や全体的なホルモンバランスに影響を与えることがあるのです。女性の場合は、月経不順や不妊の原因になったりもします。

3つ目は、代謝異常。脂肪細胞が過剰に溜まってしまうと、インスリン抵抗性を引き起こす危険があります。これは体がインスリンを正常に使えなくなる状態のことで、糖尿病のリスクを大きくなります。また脂肪細胞は、レプチンという食欲を抑制するホルモンも分泌するので、バランスが崩れると肥満になりやすくなってしまいますね。

心血管疾患のリスクも忘れてはいけません。体内の脂肪細胞が多いと、動脈硬化などの心血管疾患のリスクが高くなるのは当然ですよね。脂肪細胞からの炎症性シグナル分子が血管の損傷を促進して、コレステロールの沈着を助けるそうです。嫌なやつです。

そして怖い怖い肥満が5つめです。脂肪細胞の数とサイズが増えると、肥満がぐんぐん進行します。肥満は単なる体重増加だけの問題ではありません。これまで説明したような慢性疾患のリスクを高めるのです。

バランスの取れた食事、定期的な運動、健康的な生活習慣を維持して、これらのリスクを低く抑えていきたいものですね。

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